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交通事故紛争処理センター体験レポート

審査会

 交通事故紛争処理センター審査会の裁定結果が出されて、同意した場合は免責証書を取り交わして終了となります。
 審査会結果は個別のケースにより大きく異なります。私の場合で、慰謝料が約1.5倍、休業損害も若干の増額となりました。

 払った労力と期間に対して得たものには疑問も残ります。しかし、自身の主張の一部が認められたことに対して満足しています。
 審査会迄で既に長期にわたり時間と精神を労した方の中では、速やかに終わらせてたいと考える方も多いでしょう。
 その場合、審査会当日に免責証書作成のため事前にハンコ(認め印)と、慰謝料等の振込口座がわかる通帳を持参すれば審査会の場でそれら手続きも完了し、慰謝料等の入金を待つだけとなり入金を確認して本当の意味で終了となります。
 免責証書は、支払金額と払込期限が明記され、その受取りにより今後異議申し立てをしないという文面になっています。

粉センの裁定は、あくまで中立

 自身における最大の利益を主張したいという考えであれば審査会の裁定結果で希望が叶う望みは低いです。
 しかし、客観的に正当な補償が認められれば十分という考えを当初よりお持ちなのであれば、審査会の場で裁定結果に同意するつもりで出席すればよいかと思います。
 交通事故紛争処理センターの利用にあたり不安が多いかと思います。しかし、利用してみると時間こそかかりますがそれほどでもありません。
 審査会まで至った方、本当にお疲れ様でした。

これからセンターの利用を考えている方へ

 余談となりますが審査会から審議伴う待ち時間。裁定に至るまで正味2時間程度であり、あっという間の時間でした。
 しかし、当日は日帰りで審査会が行われる本部・支部までの遠方への移動となっため、移動や電車の待ち時間により朝から電車に乗って帰宅は夜となる一日仕事となりました。
 裁定を終えるまで何度も気分が滅入ることもありましたが、帰路は気分晴れやかに帰ってくることができました。

 過度に不安にならず、焦らず、落ち着いて対処が図れるようがんばってください。


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